プチコンTips

QRコード使用時の注意

プチコンはmkIIで「QRコードの読み取り」に対応したことで自作プログラムを不特定多数に公開しやすくなっただけではなく使用する側も気軽にQRコードでプチコンに入力が可能になりました。しかし、QRコードでの公開が増えると今度は別の様々な問題点も出てくるためそれに関しての対処方法をまとめてみました。


公開する側の注意点


(1)QRコードは大きくリサイズする

 標準のサイズは97x97ピクセルと小さいため環境によってはうまく読み取ることができません。(環境差があるため自分の環境ではスムーズに読み取れてもみんながそうだとは限らない)
 小さいサイズだと近づかないといけないためピントが固定のDSではぼけやすくなるだけではなくぶれやすくなるためうまく読み取りにくくなるからです。したがって、公開するときはあらかじめ大きなサイズにしておくのが望ましいでしょう。

 拡大する場合においては拡大倍率は整数倍(2x2倍とか3x3倍など)にして拡大補間を行わないようにすれば読み取りやすさは格段にアップします。
公式の変換ツールを使い拡大したものをキャプチャすれば特に問題ないですが、ZIP保存して自分で拡大する場合には一般的な画像処理ソフトでは拡大時にはギザギザを和らげるために拡大補間がなされているため注意が必要です。拡大補間をしないためには例えばフォトショップを使用の場合は「画像の再サンプル」の設定でニアレストネイバー法を選択すると良いです。

(2)枚数が複数になるときは連番を入れる

 QRコードが1枚や2枚の場合は特に問題ありませんが枚数が増えると「どんな順番で読ませたらよいのか」「どこまで読んだのか」ということが分かりにくくなります。そのため「○枚中の△枚目」というのが分かるような連番を入れておくのが望ましいです。

(3)公開時には分かりやすい場所にファイル名を記載する

 ファイル名が記載されていれば手元にそのプログラムの有無も分かるというだけではなく読み取ったあと「ホームメニュー」の「作品を見る」モードで実行したり、「プログラムを作る」モードでLOADする場合にも分かりやすくなります。
 1枚目を読ませた時点でファイル名は表示されているためそれを覚えておけばいいだけだし、忘れた場合も再び1枚目を読ませれば分かることなのですが、そうなった場合のことを考えるとファイル名が記載されている方が望ましいでしょう。

※ver.2.1の更新でファイル名は最初の1枚目を読み込んだ時点だけではなく読み取り中や読み取り終了時にも表示されるようになり「ファイル名が分からなくなる」という問題は改善されました。

(4)複数のプログラムを公開している人は先頭3〜4文字を固定する

 ファイル名の使える文字は英数字とアンダバーのみで8文字以下となっているためありふれたファイル名だと重複が起こりやすくなります。自分で利用するだけならば自由なファイル名を付けて問題ありませんが、公開して不特定多数の人に取り込んでもらうならばなるべく被らないようなファイル名を付けることが望ましいです。
 そのためには自分の名前などを元にして先頭の3〜4文字を固定化してしまうというのがベターな方法です。こうすることで同じ先頭文字の人が居ない限りはファイル名が重複することがなくなります。あと作者ごとの作品管理もランチャーに頼らなくてもある程度はできるようになります。
 ちなみに私はOCHAの4文字で始まるファイル名にしているので他の人はなるべく先頭の4文字にOCHAは使わないようにお願いします(笑)

 私が知る限りのプチコンユーザーの識別コードをこちらにまとめておきました。これから識別コードを導入する人はこの一覧と被らないようなものをお願いします。


利用する側の注意点


(1)液晶モニタの輝度を上げる

 「読み取れない」「読み取りにくい」という場合はほとんどの場合は液晶モニタのコントラスト不足です。液晶モニタは基本的に輝度を上げればコントラストが上がるので液晶の輝度を最大まで上げてみましょう。
 また、日中の明るい場所で読み取る場合は液晶モニタの輝度が外光に負けている場合もあります。その場合は部屋を暗くするか夜になるまで待ってから読み取りましょう。

(2)QRコードを拡大する

 公開する側の(1)でも書いたように標準サイズのQRコードは環境によっては上手く読み取ることができません。
 そのため拡大することになるのですが、最近のWebブラウザは拡大機能(「Ctrl」+「+」で拡大できる場合が多い)がついているためまずはそれを試してみましょう。ただし、この方法では拡大補間がされてしまいますのでこれで読み取りにくいと感じたら一旦QRコードを保存して画像処理ソフトを用いて拡大補間をしない拡大処理を行ってみてください。

(3)マーカーに正確に合わせてみる

 QRコードは本来は多少ずれていても読み取ることができるようになっています。しかし、細部がぼけているようなQRコードの場合は多少のずれが致命的になっていることもあります。そのためにPCの画面とDSとを平行な状態にしてマーカーとの狂いがほとんどないような状態を維持してみてください。認識に時間がかかっているだけならばこれで認識ができるようになるかもしれません。

(4)QRコードのコントラストを上げる

 それでも読めないQRコードは画像処理ソフトを用いてコントラストを高めてみてください。
 液晶画面のコントラスト不足がネックになっている場合は拡大して紙にプリントアウトするというのも1つの手です。紙のコントラスト比は非常に高いのでこれで読めなければその作品の作者に申し出てQRコードを作成し直ししてもらうしかありません。
 また作者の了解が得られれば正常に読み込めた人からQRコードやPTCファイルの再配布をしてもらうというのも1つの方法でしょう。(著作権は作者にあるためその作品の作者のWebサイトなどで再配布OKとされてない場合はちゃんと許可をもらって再配布を行う必要があります)


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